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いまや国民病の「がん」の早期発見が「国民総医療費」の削減に?

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検診の格差解消が医療費の削減に /PIXTA(ピクスタ)

 2016年2月、人間ドックで早期の胃がんが判明し、内視鏡手術を受けて現在療養中の俳優・渡辺謙さん。自身のツイッターでは「妻が行ってと勧めた人間ドックで癌発見」と、背景には当時の妻で女優・南果歩さんの助言と機転があったことも明かした。

 投稿の最後を「妻、そして人間ドックを紹介してくれた娘にも感謝です」と締め、長女で女優・杏さんの尽力にも触れている。

 それを受けて南さんも「この出来事が、検診を中々受けられない方達への『受診のきっかけ』となれば」と、自らのツイッターで述べた。

 さらに南さんは「自分の直感は信じること。自分の事を大切に思ってくれる人の助言には素直に耳を傾けることも大事、ですね」と、今回の思いがけない出来事での“気づき”を率直に綴った。

早期発見の機会を一律にして“検診格差”をなくす!

 国立がん研究センターの発表によれば、昨年のわが国のがん患者数は約98万人。いよいよ100万人時代も射程に入り、「2人に1人」の罹患率も「3人に2人」へと訂正されそうな勢いだ。

 が、不幸にも罹患してしまった場合も、渡辺謙さんが「この段階での発見は奇跡、点検は大事ですわ」と本音で綴ったように、早期発見であればあるほど治癒の可能性は高い。

 「Ⅰ期で発見されれば局所治療法で治癒が望めます。食道がん・胃がん・大腸がんなどでも内視鏡的な手術で済みますね。子宮がん・前立腺がん・肺がんなども比較的、侵襲性(=生体を傷つける刺激全般)の低い治療で治る可能性が大きい」

 「そうすれば患者は肉体的・精神的な負担も軽く、家族や仕事への影響も軽いので経済的にも楽になりますよね」
 
 こう語るのは、自身の舌がん治療体験から、最適な治療の選択の重要性に気づき、2004年に「市民のためのがん治療の会」を設立した會田昭一郎さん。

 折しも昨年は団塊の世代が70代突入(2015年問題)の該当年、言い換えれば“がんの好発年齢”を迎えたわけだ。

検診率100%の“国民病”対策を!

 Ⅰ期のがんであれば手術か放射線で局所制御が可能なため、高い薬を使わなくて済む。

 「ところが、がんが進行したり、全身化すると基本的に抗がん剤治療も必要になってきます。しかも現況の抗がん剤はほとんど総てが輸入薬品であり、年間輸入額は2兆5000億円以上」

 「今でさえ輸出入インバランスの大きな要因の一つであるのに、これでTTPが発動されれば倍の、5兆円になるかもしれません」と會田さん。

 ここにも格差問題が忍び寄る。會田さんは、がん対策推進基本計画(厚生労働省)の目標、検診率50%にも異を唱える。

 「結核で死亡する人の数が年間2000人強とされるのに比べ、がんによる死亡者数はその200倍に近い約40万人ですよ。今や“国民病”として国が先頭に立ってがん対策を講じる段階だと思います」

 「感染症法によって行なわれている『結核検診』のような強制力の伴った体制作りが問われている。50%目標ではなく、100%検診を目指すべきじゃないでしょうか」

早期がんの発見は検診しかない

 今や国民総医療費は、国家予算の半分に相当する40兆円で増加の一途。国民全員のがん検診を全額公費負担するという案には、抵抗や反論も多いだろう。

 その大胆な予算投入が、やがて健保財政の費用減殺効果を生むと「市民のためのがん治療の会」は主張している。

 「とにかく早期がんを発見する手立ては検診を受けるしかない。検診が受けやすい環境を整える事が肝要なわけですから、当面は保険収載して個人負担を軽減させることとし、徐々に全額公費負担へと移行するよう国に求めたいですね」と、會田さんらは考えている。

 かつての白血病からの復活劇で知られる渡辺謙さん。今回の直筆公表文も「私、渡辺謙は先日受けました人間ドックで早期の胃癌を見つけて頂きました」という丁寧な書き出しで綴られていた。

 こういう不幸中の幸いや安堵感、諦めない気力や希望が格差を越えて一律に持てる社会の体制作りこそが今、問われているだろう。
(文=編集部)

※『HEALTHPRESS』より転載

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